日本では両親が子育てをするのが一般的だが、中国では祖父母が孫の面倒を見て、両親は働きに出ることが多い。

子育てをめぐっては日中で考え方に大きな違いがあると言えるが、中国メディアの今日頭条は21日、「日本人に嫁いで出会った両親」という記事を掲載し、ある中国人女性が直面した子育ての苦労について紹介した。

記事は、日本の文化に非常に興味があり、大学でも日本語を専門に学び、卒業後は日系企業に就職し、日本から派遣された技術者と結婚し、日本へやってきた中国人女性の体験談を紹介している。

日本では夫の両親と同居することになり、3歳になった子どもを幼稚園に預けて、仕事を再開したことを紹介した。

だが、この幼稚園は午後2時30分までしか子どもを預かってくれなかったという。それゆえに幼稚園の後は両親か祖父母が子どもの面倒を見る必要が生じるが、彼女は祖父母に孫の面倒を見ることを拒否されてしまったという。そのため、夕方まで面倒を見てくれる保育園を探したことを紹介した。

その後、子どもが小学校に入学した際にもまた問題が発生したことを紹介。日本の小学校は午後3時ごろには下校時間となり、課外活動をしても午後5時には家に帰ってくる。

だが、女性は午後6時まで仕事だ。夫の両親と子どもの面倒について相談したところ、仕事をしていない姑から言われた言葉は「私だって非常に忙しい、孫が家に来る時も前もって予約してもらわないと困る」というものだったことを紹介した。

この姑の言葉に対して、この中国人女性がどう思ったのかは記事には記されていない。だが、少し寂しい思いをしただろうことは想像に難くない。

記事の内容は、子育てについての考え方が日本と中国では大きく違っていることを紹介するものとなっていたが、中国では祖父母が孫の面倒を見ることが当たり前であることから、この女性にとっては、日本人の子育てに対する考え方は、面食らうことも多かったようだ。(編集担当:村山健二)

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