【ワシントン時事】米国防総省と南太平洋の島国パラオは23日までに、パラオに海空監視レーダーを設置する方針で大筋合意した。

中国の海洋進出をけん制する狙いもありそうだ。

パラオ大統領府と在パラオ米大使館が21日発表した共同声明によると、米軍が設置するのは領空や領海を監視する状況把握レーダー。

米国防総省が7月にレーダー設置を提案し、今月に入ってパラオ政府と大筋で合意した。10月に最終合意する予定だ。

パラオは2015年、50万平方キロに及ぶ周辺海域を海洋保護区に指定した。

大統領府は声明で、レーダー設置は海洋保護区で違法操業する漁船の取り締まりに役立つとともに、「米軍によるパラオ防衛能力も向上させる」と指摘した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017082400699&;g=int