中国の民主化運動の象徴的な存在でノーベル平和賞を受賞した作家の劉暁波氏が亡くなってから「四十九日」にあたる30日、香港では、追悼集会が開かれ、中国政府に対し劉氏が死去した真相を明らかにするよう求めてデモ行進を行いました。

中国の民主化運動の象徴的な存在だった作家の劉暁波氏が亡くなってから「四十九日」にあたる30日、香港の中心部で行われた追悼集会には中国の民主化を求める市民団体のメンバーなど40人余りが参加しました。

集会では、劉氏が服役中の2010年にノーベル平和賞を受賞したあと、中国当局の監視下に置かれたまま肝臓がんで死去したことについて、中国政府に対し真相を明らかにするよう求めました。

さらに参加者たちは、劉氏や劉氏の妻で中国当局によって外部との接触が断たれた状態が続いている劉霞さんの写真などを掲げながら中国政府の出先機関までデモ行進し、「劉霞さんを自由にしろ」などと抗議の声をあげました。

集会を主催した市民団体の幹部は「私たちが劉暁波氏の遺志を引き継ぎ、民主的で自由な中国をつくり出すことができれば、劉氏のような政治犯をなくすことができる」と話していました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170831/k10011120021000.html

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