サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選グループA第9節が31日に行われ、2位の韓国は1位のイランと0−0で引き分け、W杯出場は最終節に先送りされた。試合終了後、イラン代表のカルロス・ケイロス監督は韓国代表チームに向かって賞賛の言葉を口にした。だが、韓国にしてみれば皮肉のように聞こえる言葉の連続だった。

ケイロス監督は「まず韓国サポーターにお祝いの言葉を伝えたい」と言って記者会見を始めた。0−0で終了した試合について、同監督は「両チームとも全選手が最高の試合、面白い試合をしてうれしい。サッカー人生でこんなに大変な試合は初めて」と言った。そして、「予選にもかかわらずレベルの高い試合をした。韓国代表チームは私たちを疲れさせる試合をした」と韓国を褒めたたえた。

ケイロス監督はさらに、韓国代表のソン・フンミン=トッテナム=を名指しし、「きょうは監督人生36年の中で唯一、選手にユニホームがほしいと言った日」とも言った。同監督は名門マンチェスター・ユナイテッドのヘッドコーチとレアルマドリードの監督を務め、世界のサッカー界の大スターたちを指導した人物だ。

そして最後に、同監督は「良いムードを作ってくれた韓国サポーターに拍手を送る。90分間励ましてくれた韓国サポーターに拍手を送る」という言葉を何度も繰り返して記者会見を終えた。


朝鮮日報日本語版 2017/09/01 08:58
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