国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に関し、提出義務がある決議履行状況をまとめた報告書を提出した国が国連加盟国(193カ国)の半数に満たないことが1日、分かった。

政府は未提出が多いアフリカや中南米の諸国に働きかけ、制裁の着実な履行を実現する方針だ。

河野太郎外相は同日の記者会見で「報告書を出していない国には出してくださいとお願いをしている」と述べ、先月にモザンビークで開かれたアフリカ開発会議(TICAD)閣僚級会合の際に関係国に対して報告書提出を要請したことを明らかにした。

国連加盟国は制裁決議採択後90日以内に報告書を安保理制裁委員会に提出しなければならない。しかし、外務省関係者によると昨年3月に採択された決議に関しては95カ国、同年11月の決議は80カ国しか提出していなかった。

http://www.sankei.com/politics/news/170902/plt1709020014-n1.html

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河野太郎外相