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2017/09/02(土) 20:26:17.63ID:CAP_USERBRICSは中ロ印にブラジル、南アフリカを加えた5カ国で構成する。新興国の発言力を高めるねらいで2009年以降、毎年首脳会議を開催してきた。
15年には、インフラ融資の整備のための「BRICS開発銀行」を設立。今年8月には同銀行のアフリカ地域センターが開業するなど、ねらいを定めた融資を展開する。今回の首脳会議では、今後10年の参加国の関係強化などをうたう「アモイ首脳宣言」が採択される見通しだ。
ただ、足並みは乱れつつある。とりわけ2カ月半、国境付近で部隊同士がにらみ合っていた中印の関係は深刻で、モディ首相の訪中も先月29日にようやく発表された。「一時休戦」(中国政府関係者)との見方が強い。
北朝鮮の問題では、制裁強化を呼びかける日米などに対する中ロの反応に注目が集まる。両国は慎重姿勢を崩しておらず、ロシアのプーチン大統領は1日、人民日報への寄稿で「圧力のみで核・ミサイル開発を制止しようとするのは間違いだ」と先手を打った。
かつて副市長を務めたアモイに各国指導者を招く中国の習近平(シーチンピン)国家主席にとっては、共産党大会直前の重要な外交行事となる。中国中央テレビが習指導部1期目の外交をまとめた番組を連日放送するなど、強い指導力による成果の強調をうたう。
現地は約20万人の警察官が動員され、厳戒態勢が敷かれている。(アモイ=冨名腰隆)
http://www.asahi.com/articles/ASK925WZFK92UHBI01J.html
<BRICS会議>中露首脳、北朝鮮問題協議へ 3日開幕
【アモイ(中国福建省)河津啓介、北京・赤間清広】中国、ロシア、インド、ブラジル、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳による一連の会議が3?5日、中国福建省アモイで開かれる。
中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領、インドのモディ首相らが出席し、経済問題を中心に議論。中露首脳会談も行われる見込みで、相次ぐミサイル発射で米国への挑発を強める北朝鮮問題の対応を協議するとみられる。
習指導部にとっては10月の中国共産党大会を前に、習氏が新興国をリードする姿を示して権威を高める狙いがある。福建省は習氏が1985年から17年間地方指導者として働いたゆかりの土地であり、アモイでは副市長を務めていた。
一部の首脳は2日までに中国入り。ブラジルのテメル大統領は1日に習氏と会談し、経済関係の強化などを確認した。5カ国の首脳会議は4日に開かれ、「アモイ宣言」を採択する予定。
BRICS首脳が7月の非公式会議で採択した共同声明と同様に、保護主義的な経済政策に反対するとみられる。中露を中心に北朝鮮の核・ミサイル開発問題の対話による解決を呼びかける可能性もあり、米トランプ政権をけん制する色合いが濃くなりそうだ。
BRICSは2008年のリーマン・ショックで世界経済が揺らぐ中、存在感を増した。先進国中心の国際金融秩序の再構築に意欲をみせたが、近年は中印が経済成長を維持する一方で、ロシア、ブラジル、南アフリカの経済は低迷。
中国の王毅外相は30日の記者会見で「BRICSの誕生と発展は時代の流れだ」と主張したが、存在感の低下は否めない。
さらに内部の不協和音も生じている。中国は、習氏が提唱する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」で陸、海で影響力を拡大しており、国境を接するインドは警戒を強めている。
6月から中印両軍の部隊が国境地帯で2カ月以上にらみ合いを続け、会議直前に双方が事態収束に動いたが、火種は残っており、BRICSの不安要素の一つとなっている。
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170903k0000m030054000c.html
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170902002757_comm.jpg
2日、アモイ市内を歩く人々=AP。交通規制が敷かれ、車もまばらだった