【9月3日 CNS】中国・北京朝陽区人民法院(Beijing Chaoyang People's Court)とインターネットセキュリティ大手「奇虎360(Qihoo 360)」が提携し、借金を踏み倒すなどして信用が失墜している被執行人名簿(ブラックリスト)に載っている171人について、電話の発着信時に情報が表示されるシステムを開発した。

同社の携帯用アンチウィルスアプリをインストールしているユーザーに提供されるサービス。携帯電話で発着信する際、相手が「老頼」と呼ばれる信用を失墜した人物だと、画面上に「この人物は被執行人です」と表示される。

このシステムは、中国全土の法院の中でも初めて導入された。借金返済などの法的処置が完了すると、法院より奇虎360社に連絡が行き、表示は削除されるという。

「被執行人」の171人は、それぞれ物権、債権、労働紛争、婚姻家庭、公証債権文書などに関する10種類余りの執行案件に関与している。有効判決で確定した債権及び公証債権文書に関する案件が一番多く、上記案件の77.8%を占める。

案件に関わる金額は合計2億6237万元(約43億1700万円)にも達し、執行案件を申し立てた側の主な申請理由は、「返済請求」だという。

http://www.afpbb.com/articles/-/3140869

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「この人はブラックリストに載っています」と電話の発着信時に表示される。