2017年9月2日、新華網によると、ロイター通信は1日、北朝鮮唯一の国際大学である平壌科学技術大学で新学期が始まったが、約130人の外国人教職員とその家族のうち、米国人教職員は1人も職場に復帰しなかったと報じている。

平壌科学技術大学は北朝鮮で唯一の国際私立大学だ。多くの外国人教職員が在籍しているが、米国政府が北朝鮮への渡航禁止を9月1日から実施し、北朝鮮国内に滞在中の米国人に出国を指示したことで、米国人教職員全員が北朝鮮から姿を消した。

同校は、米国籍を持つ韓国系の企業家で、福音派キリスト教徒の金鎮慶(キム・ジンギョン)氏が10年に設立し、北朝鮮と韓国の教育機関が共同で運営している。韓国と米国のキリスト教慈善団体の援助を受けながら、英語で授業を行い、国際的人材の育成が行われている。

現在が大学生500人と大学院生60人が在学中だ。消息筋によると、渡航禁止令により米国人教職員がいなくなったことで、同校の持ち味である英語での授業や国際教育に深刻な影響が生じているという。

北朝鮮では、同校の米国人教職員2人が4月と5月に相次いで「北朝鮮に敵対する活動を行った」容疑で逮捕され、6月には1年余り監禁されていた米国人大学生が釈放され、帰国後に亡くなるという事件も起きている。(翻訳・編集/岡田)

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写真は同大学。