旅行取りやめる市民も

北朝鮮が過去最大規模の核実験を実施した3日、インターネットには「地震を感じた」という韓国の市民からの書き込みが数千件寄せられた。発表機関によって地震の規模が異なったため、海外の地震測定サイトのアドレスをネット上で共有して自ら検索するなど、市民の間に不安が広がった。

仁川に住む大学生のシン・ジンウ(25)さんは「家で横になっていたらベッドが突然揺れたのでびっくりした。核実験で地震を感じたのは今回が初めて」と話した。インターネットでは、江原道、ソウル、仁川地域で「スタンドにかけていた芳香剤がずっと揺れていた」「慶州地震がまた起きたのかと思った」など、揺れを感じたという書き込みが殺到した。

「週末なのでリビングでのんびりしていたら、建物が揺れたので冷や汗が出た」という書き込みもあった。この日は緊急通報用電話番号「119」に地震についての問い合わせが30件以上あった。韓国警察は今回の核実験に関連し、北朝鮮に隣接する13の地域の警察署に非常勤務の強化を指示した。

また、韓国全土の警戒を強化するとともに、テロに備えるための警察特攻隊など作戦部隊に出動待機態勢を命令した。

週末の外出を取りやめる市民もいた。2日に夏期休暇を過ごすために江原道平昌を訪れたパクさん(59)は「3泊4日の予定だったが、北朝鮮の核実験のニュースを聞いて今日中に家に帰ることにした」と話した。京畿道高陽市に住むキムさん(28)は「家族と2週間後にグアム旅行に出掛ける予定だったが、飛行機の予約をキャンセルした」と話した。

一部の市民は「政府の発表だけを信じて待つのは怖い」と海外サイトから情報を収集した。インターネットのコミュニティーサイトには、米国の地質調査所や中国の地震サイト、日本の気象庁など海外機関のサイトのアドレスが書き込まれ、ユーザーらが情報を共有した。

ある市民(28)は「友人らに中国地震台のウェブサイトを翻訳してほしいと言われた。グループチャットに、関連内容をリアルタイムで書き込んでいる」と話した。

インターネットの株式関連のコミュニティーサイトでは「明日、株価が暴落するのではないか」「今すぐ売った方がいいか」など、株価暴落を懸念する声が相次いだ。前回の北朝鮮による核実験の際は、株価指数が1.25%下落した。

アン・サンヒョン記者 , キム・ウンジュン記者 , ユン・スジョン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/09/03/2017090301697.html