サッカーW杯:ウズベク−韓国、「ギロチンマッチ」の行方は
韓国、今夜W杯本大会出場懸けウズベキスタンと最終決戦
ウズベクはW杯出場経験なし、韓国は今大会予選でアウェー未勝利
朝鮮日報

 サッカー韓国代表は6日午前0時(韓国時間)、ワールドカップ(W杯)ロシア大会本大会出場を懸け、敵地でアジア最終予選最終戦となるウズベキスタン戦に臨む。ウズベキスタンの首都タシケントは、この試合に街中全ての注目が集まっているというムードだ。記者が泊まったホテルや立ち寄ったレストランのスタッフ、タクシーの運転手もみな一様に「サッカーを観に韓国から来たのか」と尋ねてきた。ウズベキスタン・サッカー協会によると、入場券3万4000枚はすでに完売しているという。試合会場を訪れた4日、入り口周辺にはダフ屋とダフ屋からチケットを買い求める人々が100人ほど集まっていた。チケットを買ったというホテル職員は「来年のW杯はウズベキスタンに近いロシアで開催されるので期待がいっそう高まる」と話した。

 韓国の属するA組は、1位のイランが勝ち点21で本大会出場を決めており、残る1枚の切符を懸けて韓国(2位、勝ち点14)とウズベキスタン(4位、勝ち点12)が「ギロチンマッチ」に臨む。つまり、負ければ終わりという意味だ。ウズベキスタンを得失点差で上回ってA組3位に浮上したシリア(勝ち点12)が新たな「変数」として登場したため、韓国とウズベキスタンは最終戦で必ず勝たなければならない。

 データだけ見れば韓国が絶対的に優勢だ。過去の対戦成績は10勝1敗3分けで韓国が圧倒している。国際サッカー連盟(FIFA)のランキングも韓国は49位で、ウズベキスタン(64位)を大きく引き離している。韓国は1986年のメキシコ大会から8大会連続、通算9回のW杯本大会出場を誇る。一方のウズベキスタンは一度も本大会に出場したことがない。

 しかし、「ボールは丸い」といわれるように、結果が予測できないのがサッカーだ。韓国は今回の最終予選のアウェー戦4試合で1分け3敗と勝ち星がない。4日の公式記者会見で申台竜(シン・テヨン)監督は、ウズベキスタンの記者にこのことを指摘されると「だから今回は必ず勝つためにやって来た。(切符を手にするための)勝ち負けの複雑な条件については考えないようにしたい」と話した。代表最年長の李東国(イ・ドングク)=全北=はプレッシャーからか左の毛細血管が破裂していたが、後輩らを鼓舞していた。

■「ギロチンマッチ」の勝者は?

 韓国代表を応援するためにウズベキスタンを訪れた韓国代表公式サポーター「レッドデビルズ」のメンバー35人は現地の韓国系住民と共に500席を割り当てられた。レッドデビルズは、雰囲気がヒートアップしていることから会場外で応援の声を張り上げるのを自制することにした。韓国とウズベキスタンの両チームは試合の2日前まで、相手国の取材陣の接近を禁止した。

 ウズベキスタンの主将、オディル・アフメドフ(上海上港)は4日のインタビューで「韓国戦はわれわれにとって最後のチャンス。韓国に勝てなければウズベキスタンはこれ以上サッカーをしてはならないだろう」と強気の言葉を口にした。アフメドフは「韓国が怖い相手なのは事実」としながらも「ホームゲームでサポーターに対する義務を果たし、これまでの雪辱を果たしたい」と意気込みを示した。

 韓国がウズベキスタンを破ればロシア行きが即座に確定するが、引き分けるか負けた場合、複雑な条件が待っている。同じ時間に行われるシリア−イラン戦の結果によって本大会出場切符の行方が変わってくる。

タシケント(ウズベキスタン)= ソク・ナムジュン記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/09/05/2017090503086.html