キムチづくりから歴史まで

大阪市生野区の御幸通商店街(通称・生野コリアタウン)は、韓国、朝鮮籍を持つ在日コリアンが密集して住む地域として知られる。

この地を拠点に在日コリアンの人権擁護や国際交流に取り組む「コリアNGOセンター」は2004年の設立時から、全国各地の児童・生徒の異文化体験や、教職員向けの人権教育研修を目的にしたワークショップを実施。

開始以来の参加者はこれまでに10万人を超えた。多文化共生に向けた取り組みを追った。【北村弘一】

https://mainichi.jp/articles/20170909/ddl/k27/100/422000c


教育改革・現場からの報告 大阪・生野「コリアNGOセンター」 郭辰雄代表理事 /大阪

出会って接して、少数者知って

生野コリアタウンを舞台にした体験型ワークショップの狙いについて、実施主体のコリアNGOセンター代表理事で、在日3世の郭辰雄(カクチヌン)さんに聞いた。【聞き手・北村弘一】

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大阪府は戦後、人権教育が進んだ伝統があるが、07、08年ごろ、団塊の世代の退職が進み、教員の世代交代が一気に進んだ。

近年、児童・生徒のルーツが国際的に多様になり、教員も含めて、マイノリティー文化を学ぶ必要性が増している。

加えて、10年ごろからヘイトスピーチ(憎悪表現)が深刻になった。16年に規制法が施行されたが、ネッ…

https://mainichi.jp/articles/20170909/ddl/k27/100/430000c