2017年9月7日、中国江蘇省南京市で、「南京大虐殺及び日本戦争犯罪」国際学術シンポジウムが開催された。中国新聞網が伝えた。

今年は南京事件から80年となる節目の年だ。シンポジウムには日本や米国、ドイツ、カナダなど中国内外の研究機関、博物館などから80人を超える専門家が出席。会場では南京事件や難民救助、日本による中国侵略史、慰安婦問題などについてさまざまな角度から意見が交わされた。

南京大虐殺記念館の張建軍(ジャン・ジエンジュン)館長は「侵華日軍南京大虐殺史研究会などに委託し、近年は高等教育機関や社会科学院と積極的に交流を進めている。シンクタンクの研究や民間交流を生かして中日関係の発展・改善のための提言を行っていきたい」と発言した。

記事によると、日本からは歴史学者の笠原十九司氏や、南京大虐殺記念館に多くの史料を寄贈してきた大東仁氏らが出席している。(翻訳・編集/野谷)

http://www.recordchina.co.jp/b190064-s0-c30.html

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写真は南京大虐殺記念館。


南京大虐殺はいつから日本人にとって失礼な話題になったのか―華字メディア

2017年9月4日、日本新華僑報網は「南京大虐殺はいつから日本人に対する失礼な話題になったのか」と題した記事を掲載した。

1月27日はホロコースト犠牲者を想起する国際デー「国際ホロコースト記念日」。2005年11月、国連104カ国による共同動議として草案が提出され、全会一致で採択された。

しかし、日本の検索エンジンで「1月27日 国際ホロコースト記念日」などをキーワードとして検索したところ、検索結果の大半は「(日本の)国旗制定記念日」だった。日本では関連行事すら行われておらず、日本語による関連報道はほぼすべて中国の主要メディアが日本語サイトで伝えたものだった。

国際ホロコースト記念日はもともとナチス・ドイツ政権よって虐殺されたユダヤ人被害者を悼むことを目的としているが、それでは南京大虐殺はどうか。同じくインターネット検索をすると、日本のネット上では「虐殺は捏造(ねつぞう)だった」「虐殺に疑念」といったウェブページが次々に現れる。

親交の深い国会議員に南京大虐殺記念日の制定について意見を求めたところ、表情が硬くなり、外国人が日本の政界や経済界、文化界などで日本人に向かって南京大虐殺のことを聞くのは非常に失礼なことだと教えられ、「日本人同士であってもこの話題は避ける。君も今後は気をつけた方がいい」と言われた。

日本ではいつの間にかこうしたまったく理解しがたい暗黙のルールができていたが、ドイツでナチスについて質問してもこのような答えは返ってこないだろう。カナダのオンタリオ州議会が12月13日を「南京大虐殺記念日」に制定しようとしたのを日本が妨害したことも納得できる。(翻訳・編集/岡田)

http://www.recordchina.co.jp/b163589-s0-c60.html