9月13日午後2時すぎ、東京地裁で「東京朝鮮高校の無償化裁判」の判決があった。朝鮮学校生を中心に1500人以上が集まった裁判所前は人、人、人の波。ものすごい数のメディア。こんな光景は近年なかった。判決前は、大阪の勝利判決に続こうと高まる期待感で笑顔もあった裁判所前。しかし「不当判決」の旗出しの一報に人々の顔が引きつった。「え!ひどい!ふざけるな!」の怒号、そして女性の泣き叫ぶ声が響き渡った。

 傍聴した支援者の森本孝子さん(写真上)は「ひどい、ひどすぎる。司法は死んでいる。14回の口頭弁論で文科省の役人をしどろもどろに追いこんだ結果がこれか。日本人として恥ずかしい」。怒りで体中が震えていた。

 「差別反対!朝鮮学校の子どもたちを苛めるな!」のコールが響く。そして、裁判所前を埋めた朝鮮学校の生徒の間からは何度も何度も歌声が湧き起こった。「どれだけ叫べばいいのだろう/奪われ続けた声がある/聞こえるかい?/聞いているかい?/怒りが今また声となる」。朝鮮大学校学生がつくったテーマソング「声よ集まれ、歌となれ」だった。(M)

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