下唇をかみ、一瞬悔しげな表情を浮かべた彼女は、一方的に言い分を述べると足早にその場を去った。舌鋒鋭く自民党を追い詰め、「民進党のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた彼女に似つかわしくない、逃げ腰の謝罪会見だった。

9月11日、『週刊文春』で不倫疑惑を報じられた山尾志桜里議員(43才)が民進党を離党した。彼女は週に4日、相手のマンションやホテルで逢瀬を重ねていた。その男性が、弁護士の倉持麟太郎氏(34才)だった。

 「倉持さんは若くてイケメンなだけじゃないんです。憲法改正論議や安全保障問題をわかりやすく解説できる論客として注目されていて、いくつかの情報番組でコメンテーターも務めていました。いわば民進党の若きブレーン。山尾さんは彼に政策に関するアドバイスを仰ぐようになり、次第に“親密な仲”に発展したようです」(民進党関係者)

 実は山尾氏のほかにもう1人、倉持氏を頼りにする女性がいた。同じ民進党前代表の蓮舫議員(49才)だ。蓮舫氏が大きなピンチに陥った「二重国籍問題」で担当弁護士を務めていたのが倉持氏だった。

 「蓮舫さんといえば、民主党時代からの“党の顔”。そこに急浮上してきたのが山尾さんでした。『保育園落ちた日本死ね!!!』の日記を国会で取り上げたことで一躍注目を浴び、政調会長に抜擢されました。2人は“党きっての美女”トップ2でもある。キャリアには差がありますが、昨今の政界は下克上が当たり前。ライバル同士が倉持さんを取り合う三角関係だったんです」(前出・民進党関係者)

蓮舫氏は不倫報道に大きなショックを受けていたという。

 「政治家には誰だって1つや2つ、隠しておきたいことがあるもの。でも、自分の担当弁護士だった倉持さんと山尾さんが男女関係にあったとしたら、国籍問題のほかにも“秘密の情報“が山尾さんにダダ漏れしていた可能性もある。永田町は狸の化かし合いですから、同僚議員といえども、弱みを握られるのは致命的なんです。しかも、もともとは蓮舫さんの方が倉持さんと親しくしていたはずです。女のプライドとしても“山尾さんに持っていかれたのか”とショックも倍増でしょうね」(政治ジャーナリスト)

この問題の以前から、もともと山尾氏と蓮舫氏の間には溝があったという話もある。

 「蓮舫さんの二重国籍問題のとき、山尾さんが陰で“あれはアウトよね”と言っていたのが蓮舫さんの耳に入ってしまったそうです。そもそも山尾さんは前原誠司さん(55才)のグループだから、蓮舫さんとウマが合うはずがない。倉持さんと親しかった蓮舫さんですから、ひょっとして山尾さんの“不倫”に気づいていたのかも…」(山尾氏の知人)

 かくして自分の地位を脅かす山尾氏は党を去っていった。不倫が報道された日、蓮舫氏はツイッターに次のように投稿した。

 《とても綺麗な月夜ですね》

 ここ最近、不倫報道が相次いでいる。今井絵理子氏(33才)、斉藤由貴(51才)、上原多香子(34才)を含め7月末からの2か月間で山尾氏は4人目。

 日本性科学会が2011〜2012年に行った『中高年セクシュアリティ調査』によると、既婚女性の14%が「この1年の間に配偶者以外の異性との親密なつきあいがあった」と回答。2000年の調査の約3倍に急増した。『不倫女子のリアル』(小学館)の著者の沢木文(あや)さんが解説する。

 「結婚後も専業主婦ではなくバリバリ働き、経済力がある女性が増えました。彼女らは“不倫がバレて夫に離婚を告げられても大丈夫”という余裕があるんです。また、映画や小説の題材になることが増えて、“不倫はやましいこと”というかつての意識が薄れているのではないでしょうか」

2017.9.17
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170917/soc1709170009-n1.html