【ソウル=名村隆寛】

韓国国会の女性家族委員会は27日、毎年8月14日を慰安婦の記念日とする法案を可決した。本会議でも通過する見通しで、来年から韓国の法定記念日になることは確実。今後の日韓関係に影響を及ぼすことは必至だ。
 
記念日については、韓国で市民団体などがすでに、8月14日を「世界慰安婦の日」に定めている。今年は各地で慰安婦像設置などの行事や式典が行われた。ソウル市内では慰安婦像を乗せた路線バスが運行。バスは今月末までの予定で、現在も市内を走っている。
 
韓国女性家族省は来年の記念日制定の方針を決めていたが、今年の行事には関わらなかった。法定記念日になれば、毎年8月14日には韓国政府が関わる慰安婦の公式行事が行われるものとみられる。

翌15日は日本による朝鮮半島統治からの解放記念日「光復節」で、これまで以上に反日色の強い時期となることが予想される。
 
女性家族省は25日、中部の忠清南道(チュンチョンナムド)天安(チョナン)市にある国立墓地「望郷の丘」に、慰安婦の追悼碑を設置する計画を発表したばかり。年内に完成させ、来年6月6日の「顕忠日」(朝鮮戦争での戦死者など国家に貢献した人々を追悼する記念日)に除幕式を行う方針だ。

追悼碑の設置について、韓国外務省26日、「慰安婦問題を歴史の教訓としていく努力は、慰安婦合意と関係なく続けていくというのが韓国政府の立場だ」との立場を表明している。


2017.9.27 12:48
http://www.sankei.com/world/news/170927/wor1709270045-n1.html
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