産経ニュース2017.10.1 21:29更新
http://www.sankei.com/world/news/171001/wor1710010040-n1.html

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は1日、マティス米国防長官が韓国の首都ソウルを危険にさらさずに北朝鮮へ軍事力を行使できると9月に述べたことについて「そのような選択肢はない。戦争になれば南朝鮮(韓国)全土が廃虚になる」と主張する解説記事を掲載した。

 マティス氏の発言は、北朝鮮への攻撃は反撃を招き甚大な被害が出るとの見方を否定し、攻撃は可能だと威嚇する狙いとみられていた。同紙の主張は、攻撃を受ければ韓国全体を戦渦に巻き込むとけん制した形だ。

 一方、同紙は1日、別の論評で、北朝鮮の「完全破壊」に言及したトランプ米大統領の国連総会演説を韓国の文在寅大統領が評価したことを「(米国の)宣戦布告に賛同した反民族的犯罪行為だ」と非難した。文氏を名指しはしなかった。