>>266
たぶん関連すると思うのですが、
島根県 竹島問題研究会 第2期「竹島問題に関する調査研究」中間報告書(平成23年2月)に
「島根県の漁業者と日韓漁業紛争」(藤井賢二)という論文あります。この脚注が興味深かった。
竹島領有権と拿捕問題とは、1965年の時点では、直結するような課題ではなかったようです。

http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/pref/takeshima/web-takeshima/takeshima04/kenkyuukai_houkokusho/takeshima04-02/
http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/pref/takeshima/web-takeshima/takeshima04/kenkyuukai_houkokusho/takeshima04-02/index.data/-09s.pdf

p88
…竹島近海は水深が深く底曳網漁業の好漁場ではなかった。よって、竹島近海で日本漁船の
大量拿捕があったかのような言説は偽りである。
p89 脚注
例えば2006年4月20日付『朝日新聞』社説「お互いに頭を冷やせ」。また、「竹島はなぜ韓国に
実効支配されてしまったのか」(『週刊ポスト』42-40 小学館2010年10月 東京)では、1953年
前後から韓国は「竹島近海で操業している日本漁船に対して、銃撃や拿捕を繰り返すように
なった」とし、その例として1954年2月4日に済州島西方でおきた第一大邦丸への銃撃および
同船の漁労長射殺事件を取り上げている(52頁)。
竹島問題のために日本人が殺害されたとする、事実とは異なるこの記事のような論調は好ましく
ない。李承晩ラインがもたらした日韓間の漁業問題で日韓間の最大の争点となったのは済州島
近海であって、竹島近海ではない。拙稿「李承晩ラインと日韓会談─日韓漁業交渉の妥結─」
(『年報朝鮮學』13 九州大學朝鮮學研究會 2010年5月 福岡)参照。