2017年9月22日、重慶時報は自メディア(新興メディア)の記事を引用し、8月の訪韓中国人観光客が34万人に上ったことを伝えた。

韓国観光公社の発表によると、8月に韓国を訪れた外国人観光客は前年同月比33.7%減の110万3506人にとどまった。中国人観光客は33万9388人と同61.2%もの減少を見せたが、国・地域別では最多。

インドネシアやフィリピンからの観光客もそれぞれ44.5%、38.1%減り、欧州からの観光客(7万9867人)も8.2%減となった。一方、日本からの観光客は22万6735人に達し、0.6%増加した。

記事は、アジアの多くの国で訪韓観光客の減少傾向が出たことを伝えている。(翻訳・編集/野谷)

https://news.nifty.com/article/world/china/12181-188873/


【経済裏読み】やめられない韓国観光業界の「日本人頼み」 半島有事懸念で不本意ながらも誘客作戦活発に

韓国の観光業界が日本で大規模な観光客誘致作戦に乗り出した。米軍による高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に対する中国政府の報復で訪韓中国人観光客が激減する中、日本人は「頼みの綱」として期待され、日本人客取り込みに向けて新規就航や増便も相次いでいた。

だが、朝鮮半島有事に対する懸念から訪韓日本人客は減少傾向にある。韓国にとっては本意か不本意か、日本への依存体質はしばらく続きそうだ。

韓国のプラスのイメージを伝えたい

韓国紙、朝鮮日報(日本語電子版)によると、韓国観光公社が20日、東京で21日から24日に開催される旅行博覧会「ツーリズムEXPOジャパン2017」に過去最大規模で参加することを明らかにした。

同イベントには約140の国・地域から約1100団体が参加することになっており、韓国は22の地方自治体と17の観光関連機関・企業が180人の誘致団を派遣するという。

報道によれば韓国展示館は58のブースで構成され、「韓国再発見」をテーマに間近に迫った平昌冬季五輪や地域・観光をテーマにしたPRコーナー、医療観光コーナーなどが設けらている。仮想現実(VR)でのスキージャンプ体験だけでなく、韓国旅行できれいな写真を撮るテクニックを学ぶこともできるそうだ。

韓国観光公社のシン・サンヨン東京支社長は朝鮮日報の取材に「北朝鮮によるミサイル発射などに伴う不安から韓国旅行をためらう日本人に、韓国のプラスのイメージを伝え、訪韓観光市場を回復するきっかけにしたい」と話している。

ライバル国に依存せざるを得ない事情とは

THAAD禍で訪韓中国人客数が目減りする状況が続く中、韓国の観光業界にとっては日本人客の取り込みが最重要課題になっている。かたや訪日外国人観光数が過去最速のペースで増えており、9月15日時点で2千万人に達した(観光庁推計)。これには、もちろん韓国人も貢献している。「観光立国」をめぐって日本をライバル視する韓国としては看過できないのかもしれない。

そこへ来て、北朝鮮による相次ぐミサイル発射に加え、6回目の核実験。今年に入って訪韓日本人客も増加の兆しを見せていたが、北によるミサイル発射が始まった4月以降は急減している。

聯合ニュース(日本語電子版)は、韓国観光公社の調査として、今年に入り韓国を訪れた日本人は1月から3月までは前年同月比で増加したが、「朝鮮半島危機説」が流れた4月は同5・4%減の16万5748人で、減少に転じたと報じている。

これまでにも北朝鮮の核実験など朝鮮半島情勢が不安定になるたびに訪韓日本人客数は減少した経緯があり、韓国の観光業界としても日本での大規模な観光客誘致作戦に乗り出さざるを得ない状況に追い込まれたわけだ。24日まで東京で開かれている「ツーリズムEXPOジャパン2017」は、その第1弾だともいえそうだ。

本当に日本人に来てほしいのだろうか

ただ近年、韓国の旅客機による事故やトラブルが相次ぎ、安全面でも懸念が残る。さらに今年6月に韓国国会の議長が来日した際、「(平昌五輪で日本人観光客が)もし少なかったら東京五輪には1人の韓国人も行かせない」などと脅迫めいた発言をしたとされる。

http://www.sankei.com/west/news/170922/wst1709220064-n1.html

>>2以降に続く)