欧州連合(EU)は16日の外相理事会で、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への新たな独自制裁を決定する。EU筋が13日明らかにした。EU加盟国の北朝鮮に対する投資や北朝鮮人への労働許可更新の禁止、北朝鮮人の自国に対する個人送金額の上限を現状の3分の1の5千ユーロ(約66万円)に下げることが柱。石油の輸出も禁止する。

 EUは北朝鮮労働者の送金が核・ミサイルの開発資金となる可能性に懸念を抱いている。既に新規の労働許可は認めておらず、最終的に域内から締め出す方向。

 EU欧州委員会が欧州議会に明らかにしたところによると、2015年末時点で、北朝鮮人583人がEU域内での居住を許可され、そのうち455人がポーランドにいたとされる。

 理事会では加盟国が第三国に対し、北朝鮮に対する国連制裁を順守するよう積極的に働き掛けることでも合意する見通し。(共同)

http://www.sankei.com/smp/world/news/171014/wor1710140029-s1.html