コラムで朴槿恵前韓国大統領の名誉を傷つけたとして在宅起訴され、無罪になった産経新聞の加藤達也・元ソウル支局長(現社会部編集委員)が15日、さいたま共済会館で「危ない隣国との付き合い方」と題して講演した。

 自身の記事について韓国の右翼活動家が「どこで見ても気分が悪かった」と証言した例を挙げ、「事実や法より先に国民感情がある」と指摘。北朝鮮については、朝鮮労働党機関誌の労働新聞が、ミサイル発射の8月29日を「日韓併合という恥辱の条約が公布された日」と書いたことに、歴史へのこだわりの強さが表れていると解説した。

 質疑応答では「韓国にまた住みたいと思いますか」との質問に「住みたくないですよ」と答えて笑いを誘った。参加した越谷市の会社員、松尾正樹さん(38)は「専門的な勉強をしないと分からないことが1時間で学べた気がする」と感心していた。

2017.10.16 09:57
http://www.sankei.com/world/news/171016/wor1710160017-n1.html