10月18日から5年に一度の中国共産党大会が始まり、指導部がほぼ入れ替わる見通しだ。習近平国家主席が権力基盤を一段と強化し、独裁政治だった毛沢東時代への後戻りを防ぐために導入された『集団指導体制』を放棄する恐れも指摘されている。

「党大会は、中国の最高指導部人事と内政問題を議論し、決定するものです。しかし今回は、北朝鮮問題に関しても何かしらの重大決定がなされるのではないかといわれています。
アメリカのドナルド・トランプ大統領が来月11月3〜14日に日韓中、ベトナム、フィリピンの5カ国と、ハワイ州へ訪問する日程を組んでいます。日韓中とは北朝鮮の核兵器とミサイル問題に関して、中国の下した方針と突き合わせるはずです」(国際ジャーナリスト)

このトランプ大統領のアジア各国歴訪で、日本が不利益な決定をされるのではないかという懸念があるという。

「中国が最も懸念しているのは、北朝鮮の核ミサイル自体にはなく、朝鮮半島におけるアメリカのパワーバランスを保つことです。
ということは、アメリカと中国は日本が一番不利益を被るプラン、つまり半島に中国主導で反日の統一朝鮮を設立し、米軍のアジアにおけるプレゼンスは縮小、しかも北朝鮮の核兵器を管理するのは習近平政権、という最悪の妥協案が合意されるのではないかと懸念されます」(同・ジャーナリスト)

こうした予想に対して日本は、不利益を被らないような独自プランをきちんと練って、アメリカと中国を説得できるような準備をしなければならない。そうした時期に行われているのが、日本の衆議院総選挙だ。有権者は大事の前の小事を決断できる候補者を吟味しなければならない。

中国国内では小池百合子都知事の評判が…

その中国の共産党中央委員会機関紙『人民日報』(10月6日付)のインターネット版に《小池百合子は悪い女だ》という見出しが躍った。それは記事ではなく、ひとりのネットユーザーの意見にすぎないのだが、実際に中国では「小池首相が誕生したら日中戦争が勃発する」という日本では理解しがたい懸念の声さえ出始めている。その理由は以下の通りだ。

「都知事の父親が尖閣諸島国有化を宣言した石原慎太郎の後援会長だった」
「中華民族の逆賊である李登輝が『わが娘』と呼んだ日本人」
「靖国参拝を繰り返した右翼政治家」
「目指すは憲法改正に核武装」

東京都知事は首相になれないし、総選挙に出馬をしてもいない。北朝鮮が国を挙げて吠えているのと大差ないような気もするが…。

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