2017年10月16日、米華字メディア・多維新聞によると、元米国防総省高官でシンクタンク・プロジェクト2049研究所のイアン・イーストン研究員は、中国が台湾を侵略し、占領すれば、地域の安全バランスは深刻な影響を受けることになると指摘した。

ボイス・オブ・アメリカによると、イアン・イーストン研究員は米ジェームズタウン財団が行った中国の国防に関する年次フォーラムで自身の著書「中国侵略の脅威」の内容を取り上げ、「台湾が中国によって統一された場合、日本の海上交通路は完全に中国の戦闘機や爆撃機の攻撃範囲内になる」と中国軍の報告書が指摘していることを明かした。

フォーラムではまた、香港中文大学中国研究センターの林和立(リン・ホーリー)教授が、中国共産党第19回全国代表大会を経た中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は「天下統一」に動き出すと分析。習主席の掲げる「中国の夢」は極めて民族主義的な夢であり、その一要素が台湾だと指摘し、2030年までに中国が台湾を手中に収める可能性があると予測した。

ただ、すでに台湾の財界や知識人の多くが中国に取り込まれていることから、必ずしも武力解放になるとは限らないとし、逆に台湾が自ら門を開けて中国軍を歓迎するような状況も起こり得ると林教授は話している。(翻訳・編集/岡田)

http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20171018/Recordchina_20171018061.html