AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝、浦和レッズー上海上港の第2戦が18日、埼玉スタジアムで行われ、浦和レッズは1ー0で上海上港を下し、ACL決勝に駒を進めた。

上海上港は豊富な資金力を背景に、MFオスカル、FWエウケソン、FWフッキという3人のブラジル人選手を擁すチームだ。だが、その上海上港が浦和レッズに破れたことで、中国では改めて「中国サッカーは日本に20年は遅れていることが明らかになった」などの声があがっている。

中国メディアの今日頭条は20日、上海上港に限らず、中国のクラブチームは資金力を武器に外国の優れた選手を爆買いしてきたと伝える一方、それでも資金力で圧倒的に劣るはずの日本のクラブチームに敵わないのは「中国サッカーに本質的な問題があるためだ」と論じている。

記事は、中国のクラブチームだけでなく、各年代の中国サッカー代表も日本や韓国に敵わないのが現状であるとし、なぜ中国サッカーは日本に勝てないのかと疑問を呈した。

続けて、広島でアジアカップが開催される1992年までは、日本はアジアの二流チームで、中国はアジアの準一流チームだったと主張する一方、この頃から日本サッカーは急激に強くなり、今ではワールドカップの常連国になったと驚愕した。

そして、日本と中国のサッカー選手の質という点においては、「今ではその差は全ての方面において圧倒的に広がった」と指摘。

欧州のサッカーリーグで活躍する日本人選手は複数いるが、中国には欧州で活躍できるような選手はおらず、「クラブチームが外国人選手の力を借りる」という点はかつてのJリーグでも見られたことであり、現在の中国も同じ道を辿っているというのに、なぜ中国サッカーは強くならないのかと疑問を投げかけた。

続けて記事は、中国サッカーは今から20年努力しても日本に追いつけるか分からないとしたうえで、「中国はドイツやブラジル、スペインなどに学ぶのではなく、少年サッカー選手の育成や高校生による全国大会など、地道な努力を行っている日本に学ぶべきである」と伝えている。(編集担当:村山健二)

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