岩手県の達増拓也知事は25日から中国雲南省を訪問する。同省とは友好交流協力協定を結んでおり、これまで若者の交流や農業技術の交流などを進めてきた。

2018年春には省都・昆明に現地事務所を設置する予定で、知事の訪問で関係機関との連携を強化する。海外の現地事務所は韓国ソウル、中国大連に加え、3カ所になる。

訪問の日程は29日までの4泊5日。雲南省人民政府幹部との会見のほか、県から訪れている高校生の懇親会などに出席する。滞在中、昆明中心部の百貨店では「岩手フェア」を開催、南部鉄器や漆器、食品などを展示・販売する。

岩手県と雲南省との交流は10年に開かれた上海国際博覧会(上海万博)に南部鉄器とプーアル茶を組み合わせて共同出展したことがきっかけ。13年に協定を結んだ。

達増知事は「順調に進んでいる交流をさらに発展させたい。事務所設置で県産品を中国全体や南アジアにPRしたい」と話している。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22638820U7A021C1L01000/