9月1日に肺がんのため死去した林えいだいさん(ノンフィクション作家、本名・林栄代)を追悼する写真展「軍艦島‐朝鮮人強制連行の記憶」が在日韓人歴史資料館企画展示室(韓国中央会館別館)で開催されている。

軍艦島は長崎市から18・5キロ先の海上に浮かぶ端島の別称。島に渡って坑夫納屋に入ると再び出られないことから別名「監獄島」とも呼ばれた。朽ち果てた朝鮮人寮は2階建て。高層ビルに囲まれて昼でも薄暗い。

林さんが埋葬許可証をもとに「死者への手紙」を出して探しあてた韓国国内の遺族の写真も展示している。憤りをあらわにした表情からはいまだに「強制連行の記憶」を引きずっていることがうかがえる。

展示した主なパネル写真は21点。林さんから生前に寄贈された約1200枚分のデータから選んだ。このほかに著書も展示している。12月16日まで(日曜日と月曜日は休館)。無料。

企画展初日の15日は「抗い‐記録作家林えいだい」(西嶋真司監督、グループ現代制作・配給)が特別上映された。

お別れ会11月に

故林えいだいさんのお別れの会が11月12日正午から福岡市早良区の西南学院大学で営まれる。実行委員長は大分大名誉教授の森川登美江さん。

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会場で展示写真について説明する李美愛さん(学芸員)