陸自駐屯地の建設準備を一時妨害 沖縄・宮古島「自衛隊が来たら婦女暴行起きる」の石嶺香織元市議ら

2017年11月6日 16時8分 産経新聞

沖縄県の宮古島(宮古島市)への陸上自衛隊警備部隊・ミサイル部隊の配備計画に反対する石嶺香織元市議(36)ら約10人が6日、陸自駐屯地の建設予定地前に集まり、作業員による資機材の搬入などの建設準備作業を一時妨害した。

 防衛省は20日にも造成工事に入る予定だが、こうした反対派による妨害活動がエスカレートすれば建設計画に影響が出そうだ。(那覇支局長 高木桂一)

 複数の関係者によると、石嶺氏らはこの日朝から数時間にわたり、宮古島市内の建設予定地である「千代田カントリークラブ」跡地(面積約22ヘクタール)のゲート前に立ちふさがり、作業員の進入を阻止したという。

 福岡県出身の石嶺氏は1月の宮古島市議補欠選挙に無所属で出馬し初当選を果たしたが、任期満了に伴う10月22日投開票の同市議選で落選の憂き目をみた。相次ぐ自衛隊に関する問題発言が有権者の反感を買ったとの見方もなされている。

 石嶺氏は市議時代の今年3月9日、自身のフェイスブック上に「陸自が宮古島に来たら絶対に婦女暴行事件が起こる」と投稿。同12日に謝罪した上で撤回を表明した。3月21日には宮古島市議会で辞職勧告決議案が可決されたが、石嶺氏は辞職を拒否した。

 さらに4月22日にも那覇市の沖縄大学で開かれたシンポジウムで「(宮古島に)自衛隊員がたくさん来たら、居酒屋でバイトしてる高校生とか大丈夫かなあとか、女の子たち大丈夫かな、そういう不安があった」と発言していたことが後に発覚した。

 沖縄県では米軍普天間飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古移設に反対する活動家たちが全国から辺野古に押し寄せ、抗議活動を続けている。その過剰な活動は辺野古周辺の住民たちの平穏な日常生活をも脅かしており、こうした石嶺氏らの行為に対し、陸自配備賛成派の宮古島市民からは「島が第二の辺野古になりかねない」と懸念する声が漏れている。

 防衛省は平成30年度末の宮古島への陸自警備隊配備を目指している。昨年3月の同県与那国島(与那国町)への陸自沿岸監視隊配備に続くもので、宮古島では初の実戦部隊の拠点となる。防衛省は併せてミサイル部隊配備をめぐる地元地権者との調整も急ぎ、中国の軍事的脅威に備えた南西防衛の強化を図る考えだ。

 宮古島陸自駐屯地をめぐっては、当初今夏にも着工する計画だったが、建設予定地の千代田カントリークラブの全地権者との売買・賃貸借契約が遅れたため、ずれ込んでいた。10月上旬に契約の締結を終え、11月20日にも敷地造成工事に入る運びとなっている。

 沖縄本島より西は陸自が配備されていない防衛の空白地帯だった。このため防衛省は与那国島に沿岸監視隊を配置したのに続き、離島侵攻や災害時に初動対処にあたる警備隊と、地対空・地対艦ミサイルの部隊を宮古島と石垣島(石垣市)にそれぞれ置く計画だ。


2017年11月6日 16時8分
http://news.livedoor.com/article/detail/13852602/
産経ソース↓
http://www.sankei.com/politics/news/171106/plt1711060028-n1.html