ドイツ海軍の212級潜水艦6隻全てが運用不能に・・・・


【軍事】 韓国潜水艦に忍び寄る影…ドイツ「大西洋の狼」の“開店休業”に見える儚い実力 2017/11/07
https://news.infoseek.co.jp/article/sankein_wst1711070003/
ドイツ海軍の212級潜水艦6隻全てが運用不能になっていたことがこのほど明らかになった。
背景にあるのは予算不足による予備部品の不足。ほぼ同じの214級潜水艦を使用する韓国
海軍の潜水艦はより大規模に欠陥や故障が多発しており、解決策は見えていない。

稼働していた最後の1隻が故障… 軍事専門サイト「ディフェンス・ニュース」などによると、ド
イツ海軍のU-35番艦の潜水艦が10月15日、ノルウェー沖を航行中に潜行しようとしたとこ
ろ、後部のX型の操舵翼の1枚が故障し、修理のため造船所戻りを余儀なくされた。

問題はこのU-35がドイツ海軍で唯一まともに動けた潜水艦だったことだ。残る5隻の状況は
、U-31はドッグで定期検査修理中、U-33とU-36は来春まで修理中、U-32とU-34は故障し
整備が必要なのに入れるドックが無く、ドックの空き待ちの状態。ただ1隻、稼働していた潜
水艦も故障したことで、ドイツ潜水艦隊は“沈黙”するはめに。

冷戦の終わり・・・ 第一次、第二次の両世界大戦で、Uボートはドイツ海軍の主力だった。
第二次大戦では連合軍の商船約3千隻、空母2隻、戦艦2隻を沈め、英首相チャーチルは
「私が本当に恐れたのはU−ボートだけだ」と言うほど、心胆を寒からしめた。「大西洋の狼」
とあだ名されたのも伊達ではない。

第二次大戦終結後、その建造技術は米ソが手中に収め、現在の戦略原潜へと発展していく。
潜水艦戦のエースのオットー・クレッチマーら有能な潜水艦乗りも戦後の西ドイツ海軍に復帰
し、後継を養成。北大西洋条約機構(NATO)の一員として冷戦時代に軍務を続けた。

ところが21世紀のいま、事情は大きく変わった。第二次大戦時には300隻体勢を目指した
ドイツ潜水艦隊が、いまや6隻。しかも全艦動けず“開店休業”状態とは、誰が予想できただ
ろうか。