◆文大統領、ベトナム戦参戦に謝罪…「ベトナムに『心の負債』がある」(1)

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、フィリピン・マニラにあるプレスセンターを訪問して直接記者懇談会を行った。
初めての東南アジア歴訪を通じて高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の配備で冷え込んだ韓中国関係の回復と、東南アジア諸国との関係を周辺4強国の水準に高める新南方政策を明らかにした点など歴訪の成果を直接説明するためだった。

大統領の記者懇談会まで行ったが、7泊8日の歴訪日程のうち知られていないことが一つある。
それは文大統領が過去韓国の「ベトナム戦派兵」に対してベトナムの国民に謝罪をしたという事実だ。

11日午前。文大統領はベトナム・ダナンでチャン・ダイ・クアン国家主席と首脳会談を行った。
首脳会談で文大統領はベトナム戦に関連した過去を言及しなかった。
ただ、交流・協力の拡大に焦点を合わせた。

文大統領は首脳会談の開始5分前にあらかじめ到着してチャン主席を待ち、会談が終わった後にはチャン主席が車に乗って離れる時まで会談会場で待っていた。
ベトナムに対する最大の優遇の意味だったという。

その日夕方。文大統領は習近平国家主席と首脳会談を行った。
実際、韓中国首脳会談は今回の歴訪のハイライトだった。
文大統領をはじめ、青瓦台(チョンワデ、大統領府)参謀陣と政府はもちろん、すべての報道機関の関心は韓中首脳の一言に集中した。

同じ時間。
ベトナム・ホーチミン市で開かれた「ホーチミン・慶州(キョンジュ)世界文化エキスポ2017」開幕式に文大統領の映像祝辞が上映された。

文大統領は祝辞で「韓国はベトナムに『心の負債』があります」と述べた。
また、「ところが、もうベトナムと韓国は互いに最も重要な経済パートナーであり、友人になりました」と述べた。

「心の負債」という言葉はかつてベトナム戦派兵の過程で発生した民間人の虐殺などに対する謝罪の意味という。
青瓦台核心関係者は「歴訪前にベトナムに対する謝罪をするかをめぐって文大統領が参加した会議が開かれた」とし、文大統領による謝罪のメッセージが出ることになった背景を説明した。

写真:文在寅大統領がベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席と首脳会談に先立ち、握手を交わした後、チャン主席を席に案内している。
http://japanese.joins.com/upload/images/2017/11/20171115110808-1.jpg

中央日報 2017年11月15日 11時8分
http://japanese.joins.com/article/448/235448.html