ヘイトスピーチに対抗した在日同胞、勝訴確定

登録 : 2017.12.01 21:47 修正 : 2017.12.02 07:13

日本最高裁、在日同胞の李信恵さん勝訴判決 
「在特会元会長は77万円を賠償せよ」 
右翼サイトの運営者に対しても訴訟中
在日同胞フリーライターの李信恵さん//ハンギョレ新聞社

 在日同胞のフリーライターが、極右・嫌韓団体である「在特会」(在日特権を許さない市民の会)の元会長を相手に起こした損害賠償請求訴訟で勝訴が確定した。

 日本の最高裁判所は29日、在日同胞の李信恵(リ・シネ)さん(46)が桜井誠元在特会会長を相手に起こした訴訟で、77万円を賠償せよとの原審を確定した。

 李氏は、在特会の嫌韓デモが猛威を振るうと、これを批判する文を繰り返しオンラインニュースサイトなどに投稿したが、桜井元会長は、李さんを「朝鮮人のババア」と蔑視する発言をした。これに対し李さんは2014年、550万円を賠償せよとの訴訟を起こした。

 大阪地方裁判所は昨年、1審判決で桜井元会長が「嘘を垂れ流している」、「朝鮮人のババア」と表現したことは、「社会通念上許される限度を超えた侮辱に該当する」と判決し、2審の大阪高裁も「女性差別も含まれた複合差別」と判断した。

 李さんは、自身を侮辱するオンラインコメントを集めて掲載した右翼インターネット サイト「保守速報」の運営者を相手に2200万円を賠償せよとの訴訟も提起した。先月、大阪地方裁判所は、サイトの運営者は200万円を賠償せよと判決した。「保守速報」は、自分たちはインターネットコメントを集めて見せるいわゆる「まとめサイト」に過ぎないと主張した。だが裁判所は、運営者がコメントの順序を調整したり、色を付けて強調するなど、意図的編集があったと見た。

http://japan.hani.co.kr/arti/international/29133.html