産経ニュース2017.12.10 13:30更新
http://www.sankei.com/column/news/171210/clm1712100008-n1.html

もはや国民全体で考え、「将来」に備える覚悟を持つべき時が来たことは間違いない。

 民間団体が建てた慰安婦像が米サンフランシスコ市の公共物となり、60年にわたって続いてきた大阪市との姉妹都市としての友好も断たれることになった。本当に残念なことだ。政治的な意図を持つ韓国や中国が、虚偽の史実に基づいて日本と日本人を貶(おとし)めている。今や世界各地の慰安婦像は60を超え、これからも増え続けるだろう。

 現在だけでなく、将来の日本の若者の国際進出の障壁となる慰安婦問題は、昨年2月にジュネーブでの国連女子差別撤廃委員会で、外務省が初めて公式に軍や官憲によるいわゆる「強制連行」を否定するまで広がるがままにされていた。その間に、国連でクマラスワミ報告が出され、日本軍に強制連行された〈慰安婦=性奴隷〉という誤った認識が世界に流布されてきた。

 しかし、当欄でも何度も記述してきた通り、慰安婦は業者によって当時の兵隊の約30倍もの給与を保証されて募集された女性たちである。あの貧困の時代に、春を鬻(ひさ)ぐ商売に就かざるを得なかった薄幸な女性たちは、欧米にも、アジアにも、たくさんいた。女性の人権問題として大いに議論されるべきだろう。だが、日本は国家として嫌がる婦女子を強制連行して慰安婦にしたという虚偽の史実によって糾弾されている。

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