https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171225-00000033-kyt-soci

 社会問題と精神世界について考える講演会が24日、京都市下京区の聞法会館であった。精神科医の香山リカ氏と評論家の古賀茂明氏が約230人の市民を前に「いまを生きるひと」をテーマに講演した。
 同会館の主催。香山氏は多くの患者を診察した体験から「問題を抱えている人間は、その問題から目をそむけ、虚勢を張ろうとして自分の過去さえねじ曲げる」と述べた。最近、日本を称賛する本や番組がよくみられる社会の現状を「同じ状況」と指摘した上で、「謙虚に自分を見つめ直し、問題を受け止めることが必要だ」と主張した。
 古賀氏は、北朝鮮と米国間で緊張が高まっている状況を踏まえ、「米国が戦争を始める時に、戦争をやめろと言い切ることができるか、日本の国民に問いかけられている。覚悟はいるが、それを最後に決めるのは国民だ」と訴えた。
 講演後、香山氏、古賀氏と浄土真宗本願寺派総合研究所の丘山願海所長との座談会もあった。