2018/1/21 18:52

 【ソウル=山田健一】韓国大統領府の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は21日、北朝鮮の平昌冬季五輪参加が「大会の成功に貢献する」との声明を発表した。アイスホッケー女子の南北合同チーム結成などを短期間で決めたことに不満や戸惑いを抱く韓国国民に対し、「平昌五輪の成功は韓国の未来の世代のために必ず必要だ」と訴えた。

 声明は、南北間の情勢が直近の1カ月で突然変化するなか「国民が当惑したり、出場の機会が減るアイスホッケー選手が不満を抱いたりするのは当然」と指摘。その上で「朝鮮半島の緊張緩和と和平構築の糸口につながる」と強調し、政府の判断に理解を求めた。

 南北合同チームの結成を巡り、北朝鮮が5人の選手の競技出場を要求したのに対し、韓国が反対して3人で合意したことも明らかにした。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2596049021012018FF8000/