http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/02/09/2018020901312.html

 平昌冬季オリンピック開幕が目前に迫る中、ノロウイルス感染がますます深刻になっている。感染が確認された人数は今月6日の32人、7日の86人に続き、8日には128人まで増加した。韓国の疾病管理本部が8日に明らかにした。感染者の急速な増加で、各国の選手が集まるオリンピック選手村にも緊張が走った。ノロウイルス感染は、特に治療せずともおおむね1週間程度で症状が消えるが、最高のコンディションを維持しなければならない選手たちにとっては致命的なものになりかねない。

 疾病管理本部などによると、8日現在、オリンピック関係者でノロウイルスに感染したという確定判断を受けた感染者の数は前日より42人多い128人。民間のセキュリティー検査要員が集まっていた平昌のホレブ五台山青少年修練院で確定感染者が34人増え、感染者全体の76%(97人)を占めた。選手がノロウイルスの感染判定を受けたケースはまだないが、今後出てこないという保証もない状況だ。もし選手の中に感染者が出たら、場合によっては国際的イメージの失墜につながりかねない問題だ。江南聖心病院感染内科のイ・ジェガプ教授は「ノロウイルスは競技力に影響を及ぼし、メダルの色を変えてしまうこともあり得る。(当局は予防のため)最大限の努力を傾けるべき」と語った。

 組織委は、選手の間でノロウイルス感染が発生した場合、「一般人と同じく、直ちに隔離措置を取る」「(感染した選手が)競技に出場するかどうかは、選手が属する国のオリンピック委員会(NOC)が国際オリンピック委員会(IOC)と協議して決めることになる」と説明した。

 外信もノロウイルス問題に関心を持ち始めた。ニューヨーク・タイムズ紙やUSAトゥデー紙など外信は、最近平昌で「冬の嘔吐(おうと)インフル(winter vomiting flu)」と呼ばれるノロウイルス感染が拡大している、というニュースを伝えている。