ソウルの韓国大統領府で10日に行われた南北首脳級会談には、
北朝鮮側から金永南最高人民会議常任委員長や金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正(ヨジョン)党中央委員会第1副部長ら4人、
韓国側からは文在寅大統領ら5人が臨んだ。

 会談の冒頭で目立ったのは金与正氏の表情だ。
金永南氏に続き文氏から握手を求められた金与正氏は、握手の瞬間こそは笑顔を見せたものの、直後には一転し冷たい印象を与えた。
まるで、相手を見下しているかのような冷淡さも漂わせていた。

 金与正氏は9日の韓国到着の際に、空港の貴賓室で金永南氏に席を譲ろうとするなど、優しい表情を見せた。
この日の会談でも、北朝鮮代表団には笑顔で応じた。しかし、宿所を出る際などは一貫して周囲に冷たさを感じさせた。
必要な時以外は表情を変えず、安易に笑顔を見せなかった。

 文氏ら韓国側は、そうした金与正氏の態度を全く気にせず、金日成主席直系の孫娘を手厚くもてなした。
韓国側からは実質ナンバー2の任鍾●(イム・ジョンソク)大統領秘書室長、趙明均(チョ・ミョンギュン)
統一相、情報機関トップの徐薫(ソ・フン)国家情報院長らが会談に参席した。

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