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2月12日 18時19分

ピョンチャンオリンピックで、北朝鮮の女性応援団が一斉に若い男性のお面を使って応援する一幕があり、韓国国内では、お面がキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の祖父、キム・イルソン(金日成)主席の若いころに似ているという指摘が出るなど、物議を醸しています。

これは、10日夜に行われたアイスホッケー女子、南北合同チーム対スイスの試合会場で、北朝鮮の女性応援団およそ200人が、一斉に若い男性のお面を顔の前に掲げ、体を揺らしながら合同チームを応援したもので、その独特な応援スタイルを見た韓国人の間で強い違和感が広がりました。

さらに、韓国の野党や一部のメディアからは、お面に描かれた男性について、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の祖父、「キム・イルソン主席の若いころに似ている」という指摘が出ています。

これについて韓国統一省は11日、「お面の男性はキム主席ではない。北の一般的な美男子のイメージだと見られる」とする見解を発表しましたが、「北の体制の宣伝ではないか」と物議を醸しています。

北朝鮮は、ピョンチャンオリンピックに合わせて女性応援団や芸術団を韓国に派遣し、盛んに「南北は同じ民族だ」と強調して融和ムードを高めようとしていますが、今回のお面を使った応援は、かえって韓国の人たちの間で、「北朝鮮は異質だ」という印象を強める結果になったようです。