>>462
(続き)
時間がないのでもう書いておきます。

「夜想曲」を日本語語順に訳すとどうなるかという話
質問相手でない人がわざわざ答えてくれたのが下の二つ

「夜に、想う、曲」か、「夜を、想う、曲」、どちらが正解か・・・

正答は、どちらも不正解となります
でも、漢文を知らないたいていの人がこう答えてしまうから、別に恥ずかしいことではない

漢文は語順で品詞が決まる、その語順は英語と似ています。目的語に類する言葉は後ろに来る。
つまり最初にある「夜」は「想う」に対して日本読みのときに返らない(目的語の位置に来ない)のですね。
訓読法の返り読みの基本である「レ点」を「夜想曲」つけてみればわかりますよね。どこにもレ点がつけられないのがわかります。
上から修飾しているのは「形容詞」で「夜の想いの曲」
ちなみにノクターンの「noct」は「夜の〜」の意味。
夜を想うのか、夜の想いなのか・・・
ま意味的には能動的か静的な違いとなるのでしょうか。

では、答えてもらった「夜を、想う、曲」を漢字表現するとどうなるのか
ここまでくるとわかるはず。
そう「想夜曲」です。これなら(想と夜の間に)レ点をつけて「夜」を返して読めます。

現代日本人が漢字造語作るといってもなかなか語彙だけでは無理なのは
こういうところもあるんしょうね。

ちなみにこの知識、自分が読んだ漢文の基礎本の受け売りです