南北および北米首脳会談など韓半島情勢が進展しているが、日本の動きは気にいらない。

韓半島問題で日本が疎外される、いわゆる「ジャパン・パッシング」の憂慮が大きくなり、安倍晋三総理などが全方向外交に出たが無理な要求と不適切な言動でかえって反感だけ買っている。

安倍総理は最近、ムン・ジェイン大統領に南北首脳会談前の訪日を要請した。韓国政府はまだ答がていないが、南北首脳会談にわずか3週間しかない点を勘案すれば、それ以前にムン大統領が日本を訪問するのは事実上不可能だ。

今回の南北首脳会談が南北関係と非核化に及ぼす影響が非常に大きい点で安倍総理の要請は外交無礼に近い。

河野太郎外相の言動も問題だ。彼は先月31日、「北朝鮮が新しい核実験準備を熱心にしている」と言って世界を驚かせた。これが事実ならば北朝鮮の非核化意志表明は偽りと見るほかない。しかし、彼は米国の「38ノース」が「そのような動きはない」と発表するとすぐに「北朝鮮について公開された情報を見れば、核実験活動が続いているようだ」と一歩後退した。証拠もなく北核憂慮を育てる無責任な発言をしたのだ。

日本が北朝鮮の日本人拉致問題解決と中距離ミサイル放棄の約束を北米首脳会談の前提条件として欲しいと米国に要請したことと、むやみに北朝鮮に北・日首脳会談を打診したのも正常な外交と見るのは難しい。

日本は韓半島周辺国として北核解決など韓半島の平和に寄与する責任と権限がある。しかし、実際の動きを見るとその反対に見える。この様な姿勢は日本の国益にも反することを知っておく必要がある。韓半島の平和は日本の国益のためにも望ましいという事実を忘れてはならない。

ジャパン・パッシングさえも安倍政権が国内「極右政治」に北核問題を活用したため、明らかになった現象だ。対北強硬策を守り、南北および北米との関係急展開の動きに柔軟に対処できなかったからだ。これを省察せずにはジャパン・パッシング現象を解消できないだろう。日本が重視する拉致問題も非核化の進展可否に影響を受けざるを得ないことを知らなければならない。

ちょうど河野外相が来週、韓国訪問を推進しているという。河野外相はソウルにきて韓半島の平和が日本の安全と平和のためにどれほど切実な問題なのか悟ることを望む。

ソース:京郷新聞(韓国語) [社説]日本も韓半島平和に寄与することができなければならない
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201804042049015&;code=990101