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 中国では最近、日中戦争の戦場跡で旧日本軍の軍服を着たコスプレの写真をネット上に投稿した人が、行政拘留処分になるなど大きな問題となった。中国ではこうした人びとを日本を愛するがあまり中国を嫌い、自分が中国人であることを恥じ、日本人になりたいとまで言う人という意味で「精日(精神的日本人)」と呼んでいる。では、日本には「精中」つまり精神的中国人はいるのだろうか。中国メディアの今日頭条は2日、日本の「精神的中国人」を紹介する記事を掲載した。

 記事は、中国を愛していて中国文化を崇拝し、中国に住みたいという人は一定数いると指摘。政治家で言えば、日中友好に尽力する親中派がそうだという。記事は複数の政治家の名を挙げ、日本には多くの「精神的中国人」がいると主張した。

 また、政治家のみならずメディアにも精神的日本人がいると分析。NHKの中国を題材にしたドキュメンタリー番組を見ると、中国に好意的な内容が多く、昨年には731部隊を扱った番組も放送していると紹介し、番組作成者は「中国人よりも中国を崇拝しているに違いない」と論じた。

 ほかにも「精神的中国人」は多くいるが、「精神的日本人」との間には決定的な違いがあると記事は分析。それは、中国の「精神的日本人」は極端な日本崇拝で祖国を悪く言うのに対し、「精神的中国人」は単に中国が大好きというだけで、「決して日本を見下したり、滅んでしまえばいいとは思っていない」のだという。

 記事は、こうした「精神的中国人」を歓迎し、「日中間の架け橋となってくれるかもしれない」と期待感を示した。そして中国の精神的日本人も、日本の精神的中国人のような理性を持ってほしいとつづっている。

 中国人からすると、親中派とよばれる人たちが一定数存在することは驚きのようである。いずれにしても自国に対しても他国に対しても、理性的に客観的な観点から見ていくことは大切なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)