21日からジュネーブで始まる世界保健機関(WHO)総会に、台湾が参加できないことが確定し、
台湾の外交部は8日、「招待されないのは遺憾だ」との声明を出した。出席できないのは昨年に続いて2度目。
中国側の圧力が働いたとみられる。

 台湾は2009〜16年はオブザーバー参加が認められていた。声明は「全人類の健康を守り、
防疫の抜け穴を無くすためにも、WHOは台湾の出席を認めてほしい」と訴えている。

 台湾を中国の一部と見なす「一つの中国」原則を重視する中国は、
独立志向のある民進党の蔡英文(ツァイインウェン)政権に圧力をかけ続けている。
中国外務省の報道官は8日の記者会見で、「民進党当局は『一つの中国』原則を認めていない。
台湾地区が招待されないのは完全に民進党当局に責任がある」と語った。


朝日新聞デジタル
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