http://www.sanspo.com/geino/news/20180511/sot18051112420005-n1.html

 三重県に寄せられた意見などを紹介する県の公式ホームページ(HP)の「県民の声」に、外国人に対する差別的な表現が含まれていることが11日、分かった。県は、早急に内容を確認して非公開にする。

 県によると、鈴木英敬知事が日本・ブラジル間のビザ要件緩和を国に訴えたのを受け「県の治安が間違いなく悪くなる」など差別的とも受け取れる表現が2013年度に6件掲載。12年度には「反日デモで日系企業を放火、略奪をするような中国との交流は中止して」との記述もあった。

 HPの「県民の声相談・さわやか提案箱」では、県に届いた意見や要望などを担当課が回答し、県の考え方や方針を提示する。誹謗中傷や個人情報が含まれる内容は精査対象となり、掲載されない仕組みになっているという。9日、県に「外国人差別ではないか」と問い合わせがあり判明した。

 田間文朗・県民の声相談監は「不快に思われた方には申し訳ない。県民の声に寄せられた意見に差別を助長する表現がないか、改めて精査していく」と話している。