2018.5.29 19:11更新
http://www.sankei.com/world/news/180529/wor1805290024-n1.html

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は29日、論評で、米朝首脳会談に向けた協議が行われる中、米国が韓国との合同軍事演習を実施しようとしていると非難し、「会談を真に望むなら相手を力で威嚇する芝居を演じてはならない」と演習中止を要求した。

北朝鮮はトランプ米大統領の会談中止通告を受け、対話に復帰したが、依然、演習を交渉条件にする姿勢を見せている。

 論評は、米韓が夏に行う定例の合同指揮所演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」を挙げ、「交戦双方が協議を宣布すれば、軍事行動を自制するのが国際的慣例だ」と強調。演習問題は「米国が平和を望むか、戦争を追求するかを示す試金石になる」と警告した。

 韓国国防省報道官は29日、「防衛目的の定例演習であり、現在のところ、特別な変更なく行うと承知している」と説明した。