産経ニュース2018.6.8 17:40更新
http://www.sankei.com/world/news/180608/wor1806080024-n1.html

【シンガポール=吉村英輝】シンガポール警察は8日、同国の北朝鮮大使公邸に不法侵入した疑いで、韓国KBS放送の42歳と45歳の男を逮捕したと発表した。他に、同放送の男(31)と、ガイドと通訳をしていた韓国人の男(29)についても捜査中とした。

 発表によると、7日午後3時50分ごろ、男たちが不法侵入しているとの通報を受けた。シンガポールでメディア登録はしておらず、米朝首脳会談のため出張中だったとみられる。男らが容疑を認めているかなどは不明。

 シンガポールでは、不法侵入罪は3カ月以下の禁錮か、1500シンガポールドル(約12万3千円)以下の罰金、もしくはその両方が科される。シンガポール警察は、法律違反者にはメディア認定を与えず、米朝首脳会談の取材もできないと警告した。

 韓国の聯合ニュースによると、大統領府の報道官は8日の会見で、KBSの記者が北朝鮮側に拘束され、シンガポール警察に引き渡された事実を確認。シンガポールについて「大変厳格な公権力が行使される場所だ」と注意を促した。

今回以外にも、撮影禁止区域で撮影するなどし、韓国人記者がシンガポール警察に拘禁された事例が4回あったという。