0001しじみ ★
2018/08/03(金) 02:09:31.06ID:CAP_USER食品・飲料企業の業界を超えた新規事業の展開は、すでに目新しいものでない。コカ・コーラ(Coca-Cola)中国法人の服飾事業や飲料メーカーの顔パック事業、酒造メーカーの香水事業など、話題に事欠かない。そんな中、北京の有名火鍋店である海底撈(Haidilao)も業界を超えた新規事業を始めたものの、惨たんたる結果に終わった。
海底撈は7月5日に焼肉の出前サービスを開始したが、10日も持たずサービスが終了した。食品業界のアナリストは、海底撈の準備不足と共に、サービスを再開するにも再調整の必要性があると指摘している。
海底撈出前サービスの公式微信(ウィーチャット、WeChat)は早くからこの焼肉出前サービスの事前告知を行っていた。その時点では、多くのネットユーザーから「ついに海底撈で火鍋以外のものを食べられるのか」と期待が集まっていた。
同社は5日、出前サービスの公式アカウントや美団(Meituan)、餓了麼(Ele.me)などの出前アプリや電話で、正式に受注を開始。しかし残念ながら、あるメディアの報道によると、サービス開始から5日たった後の10日の注文量は1桁だったという。
■焼肉の「出前」は、串刺しの肉と電気コンロ…
理由として挙げられるのは、無料配達のための注文最低額を158元(約2500円)からと高く設定したことだ。
さらに、一般的な出前サービスの多くが加工した料理を消費者のもとに届けるのに対し、海底撈のサービスは配達員が電気コンロと串に刺さった生肉を届け、配達先で消費者に焼いてもらうといった形式が不人気の原因とみられる。
なぜ海底撈は、焼肉市場への参入を決めたのか。業界関係者は、海底撈は2010年6月から火鍋の出前サービスを開始していたが、火鍋はやはり店舗内で食べることが一番適していて、出前には向かない。そこで、焼肉事業で出前収入を増やそうと参入したのではないかと分析する。
ある食品業界のアナリストは、「中国の焼肉市場はブランド力が低い。そこに、海底撈ブランドの影響力を与えることが最大のメリットだったと考えていたのではないか」と言う。
海底撈は5月17日、香港証券取引所(Hong Kong Exchanges and Clearing)で上場の申請を提出している。中国の火鍋業界大手として、今回の上場申請は業界内外で注目されている。
だが同社には、多くの解決すべき問題がまだ残っている。アナリストは、「今の海底撈にとって最大の問題は、食品安全の管理問題。例えば北京勁松店の『ネズミ事件』や『ハエ写真』などが、現在直面する最も深刻な問題だ。飲食関連企業にとっては、食品の安全をしっかり管理することが、最初に解決すべき問題でなくてはならない」と指摘している。(c)東方新報/AFPBB News
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