日本が中国からAIIBへの関与を要請されたのは、中国の対外不良債権回収機構のような組織の設立じゃないかな。

今はまだ中国に余裕があるから、スリランカを始めとして投資案件の99年租借でお茶を濁しているが、ドルが欠乏してくるとそんなことも言っておれない。
いずれ中国は、1億ドルの投資を1千万ドルでも良いからドルに換金しなければならない状態に追い込まれる。

日本企業がバブル崩壊でアメリカに購入した不動産などを二束三文で売却し、現金化しなければならなくなった状況と同じことが起こる。
欧米はそれで日本に買われた資産を買い戻すことで留飲を下げただけでなく、大儲けした経験を持っている。

企業レベルで買い取れるような案件は、欧米企業に任せればよいが、国家財政に関わるような案件の整理回収については枠組みがまだない。
AIIBを活用するか、日本が独自に設立するかは分からないが、日本への要請はそういった類のものになるだろう。

スリランカやオセアニア島嶼国の不良債権は、そういった国際的な整理回収機構でドルに換金され、中国経済破綻後の債務弁済に充てられていくと考えられる。