韓国軍は29日、単独の指揮所訓練「太極演習」と陸海空で連携した野外演習「護国訓練」を始めた。11月2日まで実施する。韓国軍合同参謀本部が発表した。太極演習はコンピューターを使ったシミュレーション訓練で、事前に想定した北朝鮮による局地的な挑発を防ぐ手段を確認する。

 韓国軍は太極演習を毎年5月に行ってきたが、米朝や南北関係の進展を受け、今年の訓練実施は見送っていた。今回の実施は、米韓合同軍事演習の中断が続くなか、安全保障を巡る不安を訴える韓国世論に配慮した措置と言えそうだ。

 また、韓国国防省は29日までに、ワシントンで31日、50回目となる米韓定例安保協議(SCM)を開くと発表した。北朝鮮の核開発問題の現状を分析し、米韓同盟の強化策などを協議する。(ソウル=牧野愛博)

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朝日新聞デジタル 2018年10月29日12時19分