24日に投開票された統一地方選は、高雄市長選で野党・国民党の韓国瑜(かん・こくゆ)氏(61)が与党・民進党の陳其邁氏(53)を大きくリードし、初当選を確実にした。国民党候補が高雄市長選で勝利を収めるのは20年ぶり。同党は、長年民進党の牙城とされる高雄市を含め、全22県市のうち、少なくとも15県市を傘下に収めた。

高雄市の人口は277万人。中央選挙委員会によると、韓氏の得票率は午後11時21分時点で53.81%で、陳氏を約9ポイント上回っている。得票数は韓氏85万8768票、陳氏71万5748票。

韓氏は選挙戦で、市長就任後は台湾の独立か中国との統一かの問題にこだわるよりも、経済振興に重点的に取り組み、「眠る巨人である高雄市を蘇らせる」と市民に約束。従来の古くて貧乏なイメージから若くて豊かな町への転換、汚職のないクリーンな市政、市の国際化の3点を目標に掲げた。

韓氏は現在の新北市生まれで、国立政治大学東アジア研究所法学修士。立法委員(国会議員)、台北農産運銷公司総経理(台北市青果市場社長)などを歴任。現在は国民党高雄支部トップを務めている。

ソース:フォーカス台湾
http://japan.cna.com.tw/news/apol/201811240009.aspx