SNSなどで自分の顔を晒して情報を発信するのは中国ではごく普通のことだ。中国人の個人情報やプライバシーに対する意識は日本人ほど高くはないと言えるが、そんな中国人から見ても日本の「表札」の文化は「個人情報を晒しているもの」として理解できないもののようだ。

 中国メディアの快資訊はこのほど、日本では戸建住宅を中心に今も表札を掲げる文化が存在することを紹介し、その家に誰が住んでいるかを簡単に知ることができる表札に対して「日本人は個人情報を晒すことが怖くないのか」と疑問を投げかけた。

 マンションやアパートで表札を掲げる人は多くはないだろうが、今も玄関や門前に表札を掲げている戸建住宅は少なくない。記事は、中国でも古くから家の門前に表札を掲げる文化が存在したことを紹介する一方、時代の流れとともにその文化は失われたと紹介。しかし、日本では今なお表札の文化が存在すると驚きを示し、ドラマやアニメを通じて日本の表札文化を見たことがある中国人は少なくないだろうと論じた。

 続けて、日本で今も表札の文化が絶えることなく存在しているのは、書類のやり取りの文化が今も存在しているからではないかと主張。たとえば銀行にキャッシュカードの発行を依頼しても、その場で発行してもらえず、後日郵送となる場合が多いことなどの例を挙げ、日本は住所がないと生活できない国なのだと論じた。

 近年は日本でも表札は個人情報を晒すものであるとして、掲げるのをやめる人もいるようだが、表札によって問題が起きないのはそれだけ日本の治安が良く、悪用しようとする人が少ないことを示しているのではないだろうか。(編集担当:村山健二)

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