防衛省は22日、海上自衛隊のP1哨戒機が韓国海軍の駆逐艦に火器管制レーダーを照射された問題を巡り「攻撃実施前に攻撃目標の精密な方位・距離を測定するために使用するもので捜索に適するものではない。非常に危険だ」とのコメントを発表した。北朝鮮船舶の捜索のために駆逐艦の搭載レーダーを使いP1に当たったとする韓国メディアなどの報道を疑問視した。

防衛省は詳細な分析の結果、火器管制レーダーと判断したと主張。「不測の事態を招きかねない危険な行為」として改めて再発防止を求めた。

韓国国防省は21日時点で「正常な作戦活動中だった。日本の哨戒機を追跡する目的でレーダーを運用した事実はない」とコメントした。

韓国メディアは韓国国防省関係者の話として、海軍駆逐艦が海洋警察とともに北朝鮮船舶を捜索中、気象条件が悪かったため駆逐艦の搭載レーダーを総動員したと報じていた。


2018/12/22付日本経済新聞 夕刊
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3930053022122018NNE000/