小学校3学年の教室で行った「慰安婦」と少女像関連教科融合型ジェンダー授業の話を2回にかけて連載しようと思います。今日は授業の理由と準備過程を書いてみます。

今年、ノーベル平和賞にコンゴ内戦犠牲者を助け、人権のために努めた医師デニ・ムクウェゲと市民運動家ナディア・ムラドが共同受賞者に選ばれた。彼らは戦時性暴行被害者治療の先頭に立って性暴行根絶運動を広げた。ノーベル委員会は「戦時女性の根本的な権利と安全を認識し保護しなければならない」と受賞理由を発表した。このニュースに接し、次の性平等授業の主題に「慰安婦」問題を準備した。

しかし、私が引き受けた小学校3学年の子供たちと慰安婦に関する話するのは容易ではなかった。私が活動する「初等ジェンダー教育研究会アウトボックス」所属の先生方とも授業方向を協議した。現在6学年1学期の社会科教科書に収録された内容をどうすれば3学年に効果的に伝達できるか悩んだ。9才のお友だちが理解できる単語と内容で接近してみよう、と結論した。

慰安婦に関する授業は社会・国語・美術の教科内容を再構成して進行した。社会では「多様な家族が生きていく姿」という単元、国語は「様々方法で本を紹介すること」、「他の人に心を伝える文を書くこと」、「文を読んで人物について話すこと」、美術では「観察して粘土で現わすこと」の単元を選択・適用した。

今回の授業では歴史的事実の伝達も重要だが、被害をこうむったハルモニたちの傷と人権に対する話に焦点を合わせた。社会と国語の単元は授業に必要な書籍を探して偶然発見した<蝶々になった少女たち>という物語を活用した。美術は社会と国語の単元で習った内容を土台に韓国に設置された少女像の意味と姿を調べた後、粘土を活用して直接作ってみる内容で構成した。

特に多文化家庭で育った主人公の女子学生が学校生活の困難を経験する内容で始める<蝶々になった少女たち>は、社会教科と連結できるだけでなく、自分たちのクラスにいる多文化学生の人権尊重に関する話まで自然にできそうだった。

授業中、本を読む前に上表紙を通じて<蝶々になった少女たち>の本のタイトルとイメージに関して話を交わした。3学年のお友だちの想像力が思う存分発揮された。「魔法にかかった少女たちが夜にはチョウチョウになって帰ってくるという話のようです」「呪いにかかったチョウチョウが後に人に変わって少女たちを救ってくれると思います」という話を交わして子供たちは笑った。その時、ある生徒が「蝶々」という単語から「平和と自由」という単語を連想し、私は「あっ、うまく授業が進められる。私は余計な心配をしたんだな」と考えて授業を続けた。

平和と自由、二つの単語を通じて予想される本の内容の範囲がさっと狭くなり、教師が「日本」という言葉を示すと子供たちはヒントを通じて「少女像」まで思い出した。少女像はどのようにできたのか、よく知っているお友だちもおり、全く知らないお友だちもいた。引き続き教師が「少女像をなぜ作ったのでしょうか?」、「少女像の意味は何でしょうか?」という質問を投げたが30人中2人の学生が「ああ、その、その、えーと…」と返事を終えた。

ソース:ハンギョレ新聞(韓国語) 社会・国語・美術教科融合して「少女像」意味調べてみること
http://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/875673.html