1/24(木) 19:01配信

 韓国軍艦艇が海上自衛隊哨戒機から「威嚇飛行」を受けたと主張している問題で、岩屋毅防衛相は24日、韓国国防省が公開した写真について「哨戒機が韓国艦艇に脅威を与える意図も理由もない」などと述べ、韓国側の主張を重ねて否定した。「先方は軍艦、うちは哨戒機。脅威を感じるのはむしろ哨戒機の方だ」と反論。「地域に共同責任を持つ者同士として未来志向の関係を作らせてほしい」と事態の沈静化を求め、新たな飛行記録などの公表は控えるとの考えも示した。

 自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長は記者会見で「(哨戒機は)高度150メートル以上、距離は1000メートル以上離していた。決して相手に脅威を与えるような飛行はしていない」と指摘した。「飛行記録も取っているが、安全な高度・距離を保っていた。韓国側の数字とは異なる」とし、韓国側からの無線での呼びかけには「国際法や国際慣例に基づき、安全な距離と高度で飛行している旨の回答を行った」と語った。

 韓国側は、海自鹿屋基地(鹿児島県鹿屋市)所属のP3C哨戒機が23日、韓国海軍駆逐艦の約540メートルまで接近し、高度約60〜70メートルの「威嚇飛行」をしたと非難。哨戒機が駆逐艦からの無線の呼びかけにも応じなかったと主張している。【前谷宏、木下訓明】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190124-00000073-mai-pol